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高校生へのメッセージと教員のプロフィールです〜人間福祉学部 福祉コミュニティ学科

こんにちは。山梨県立大学の広報担当、兼清慎一です。人間福祉学部福祉コミュニティ学科の教員から高校生のみなさんへのメッセージを順次掲載していきます。教員のプロフィールとして読むこともできます。福祉とひと言でいっても細かくみていくと実に多様な学びがあります。どんなことを学んでみたいのか、考える参考にしていただけたらうれしいです。

実体験や実感を大事に|青柳曉子

青柳 暁子(アオヤギ アキコ)准教授
介護福祉(生活支援技術)

看護師、保健師、社会福祉士の資格を持っており、病院・福祉施設で看護師、生活相談員として働いてきました。その経験を活かして本学では介護の実技、医療の実技等を教えています。

授業に関しては楽しく学ぶ、実感するがモットーですので、授業では楽しみながら学べるようにDVDを使ったり、機械を使用したり、時にはアロマテラピーを使用したりしています。また、実体験や実感を大事にしてもらいたいので地域の高齢者と交流を行うなどの授業を行っています。

研究に関してはアクティビティケア・介護予防(介護が必要な状態にならないように予防する)・災害支援を研究テーマとしていますが本学が地域活動の取り組みを重視していることから、研究と地域活動をmixした取り組みを模索しています。
例えば介護予防として地域の高齢者の集まりで身体測定や体操・ゲーム・工芸を行ってその前後のデータを比較し、地域の高齢者の方の集まれる拠点づくりを行ってそのプロセスを研究するなどです。

学生さんにもこの地域活動兼、研究に参加いただいています。身体測定の機械で測定し、その測定内容を高齢者に説明し、ゲームや工芸の説明やお手伝いなどをしていただいています。4年生の卒業論文では一緒にやっている地域活動をテーマとしてくれる学生さんも多いです。

まだまだ新しい取り組みなので、発展途上ですが、ぜひ一緒に参加していただき、地域に貢献する楽しさを感じていただきたいと思います。

好奇心をいっぱいに!|石垣千秋

石垣 千秋(イシガキ チアキ)准教授
社会保障論、福祉行政、政治学

1年生の「社会学概論」「社会保障論」でお会いします。大学に入ってすぐで戸惑うこともあるかと思いますが、一緒に勉強していきましょう。

今、皆さんがしている勉強は大学入試のためだけではありません。大学で学ぶことの基礎として、国語や英語、日本史、世界史、それに今後の社会を理解するためには数学も重要です。また、皆さんが学びたいこと、仕事にしていきたいことを見つけるためにも本を読むことは大切です。ぜひたくさんの本を手にして、好奇心を膨らませて大学に来てください。

介護福祉を学ぶ=幸せを学ぶ|伊藤健次

伊藤 健次(いとう けんじ)准教授
社会福祉(介護技術)

伊藤

私は大学で社会福祉を学び、特別養護老人ホームで介護職として勤務した後、教員になりました。そうした経験から、介護職や介護支援専門員、ソーシャルワーカーといった対人援助職への教育・研修、スキル獲得や上達のための手法についての研究を行っています。研究は学生の教育や、実務者向けの研修・地域ケア会議における事例検討など、年間70~80回程度のペースで実施している援助専門職支援という実践を通して行っています。私の守備範囲は大きく分けて、①介護職が直接相手に触れて支援する介助技術、②対人援助職が対象者を理解しニーズを把握するアセスメント、の二つです。いずれも感覚的になりやすい実践の知を言葉にしていく、というものです。

このように書かれたものを読んでも、なんだかイメージがわかない、とっつきにくいと感じてしまうかもしれませんが、介護福祉は人を幸せにするためのいろいろな取組みでできていますので、介護福祉を学ぶ、ということは、自分が幸せに生きていくことや、自分の大事な人の幸せをまもる術を学ぶことでもあります。私自身もこれまで学んできたことは自分や家族の暮らしをより良くすることにとても役立っています。他人の幸せを考えること、自分が幸せになることに興味があるかた、ぜひ福祉コミュニティ学科で学んでみませんか。

ソーシャルワーカーをイメージできますか?|大津雅之    

大津 雅之(おおつ まさゆき)講師
社会福祉方法論

社会福祉方法論(ソーシャルワーク)を専門としています。ソーシャルワークは実践の学問です。ゆえに大学でソーシャルワークを学ぶ場合、講義形式による「理論的学習」だけではなく、学内における実践的学習の「演習」、さらには、学外における実践的学習の「実習」も踏まえたダイナミックな学びのプロセスが必要となります。

ソーシャルワークを担う専門職のことをソーシャルワーカーと呼びますが、今日の日本においては、ソーシャルワーカーに付与される国家資格として、社会福祉士と精神保健福祉士があります。私は本学において、主に社会福祉士を養成するための理論的学習と演習、実習を担当させていただいております。

ところで、皆さんは、ソーシャルワーカーという専門職をイメージできますか?

医者も看護師も理容師・美容師さらには弁護士も、容易にイメージでき、おそらく皆さんの中にも将来の希望職種として考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

半面ソーシャルワーカーは、希望職種として掲げている大学生にとっても、明確なイメージを持つことができている者は少数であると見受けられます。それもそのはず、ソーシャルワーカーはやはり大学で4年以上の月日をかけて、ようやくその基礎が見えてくる奥の深い職種です。関心のある方は是非ともこの奥の深さを一緒に実感し学ぶことができればと思います。

起こっている事を精神保健福祉の視点からとらえてみよう|大塚ゆかり

大塚 ゆかり(おおつか ゆかり)教授
精神保健福祉

私は、精神保健福祉に関する授業を中心に担当しています。精神保健福祉は、精神疾患を有する人への支援や社会の変化によって起こる心の健康についての課題(例えば、ひきこもり対策、自殺予防対策)等について考え、実践をしていきます。ゼミでは、学生と共に、住民を対象に毎月1回、ピアカウンセリングを基盤とした学修会とサロン「やまちゃんサロン」(毎月第4水曜日)を開催しています。

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ゼミ生たちは、その学びや経験を活かして「キャロット」サロン(毎月第1日曜日)を自ら開催しています。フィールドワークも多いので、大学外の人たちとの交流を通して、地域の中での活動への参加、企画、運営などを楽しみながら学修しています。また、海外(韓国)に行き、福祉の現場への見学や環境、文化等を五感で感じ学修する機会を設けています。私自身も県内外の社会福祉法人や特定非営利活動法人(NPO)に関わり、精神保健福祉士としての実践を大切にしています。サロンはどなたでも参加可能です。関心のある方はちょっと(出入り自由)参加してみませんか。

ワクワクに導かれて|坂本玲子

坂本 玲子(さかもと れいこ)教授
精神医学、精神保健、精神療法

専門は精神医学ですが、小さなころからいのちの不思議をめぐって「?」が大きかったことが現在への道のりになっていると思います。皆さんも大きな「?」を持っているとしたらそれは宝物で、貴重なコンパスです。大人になった今も、「?」がたくさんある方の道が好きです。ダンスをすること、映画・ドラマ(特に探偵もの)を見ることが趣味です。

子どもの権利について一緒に考えてみませんか?|高石啓人

高石 啓人(たかいし あきと)講師
スクールソーシャルワーク

はじめまして。山梨県立大学で教員をしている高石啓人です。子どもの権利を専門に研究しています。子どもの権利という言葉を聞いたことはあるでしょうか?知らなくても全然問題ありません。少なくとも私は大学に入るまで知らなかったです(笑)。

さて、子どもの権利とは、子どもの権利条約という国際条約によって広まった考え方です。この条約ができて、子どもに対する考え方が大きく変わりました。条約ができる前には、大人が子どもにとって良いと思えることを決めてきました。しかし子どもの権利条約ができた後、子どもにとって良いことは、子どもに聞かないと分からない、何かを決める時には子どもに聞いて、一緒に決めようという考え方になりました。

ここまで読んで、「おや?」と思った方もいるのではないでしょうか。実は、日本ではそうなっていないことも多いです。みなさんはどんなことを思いつくでしょうか…?

このように、子どもの権利について考えることはたくさんあります。大学では知識に加えて、考え方も学びます。考え方を学ぶことはとても大切なので、大学に入学したら様々な経験をして、考え方や知識を広げていってほしいと思います。最後になりましたが、今日の説明会がそのような機会の一部になれば幸いです。

一歩踏み込んだ想像力で地域を考えよう|高木寛之

高木 寛之(たかぎ ひろゆき)講師
地域福祉、福祉教育、ボランティア

みなさんこんにちは。福祉コミュニティ学科所属の高木寛之と申します。
大学では「地域福祉」に関する研究・講義・実践をしています。

受験生の皆さんは「地域福祉」と聞いて何を思い浮かべますか?

地域福祉は、誰もが、住んでいるまち(【地域】)で、【ふ】つう(普通)に、【く】らす(暮らす)【し】くみ(仕組み)です。

地域福祉を学ぶことは、このような仕組みを作っていくために地域住民や専門職に求められることは何かを考えていくことです。
仕組みづくりの方法の中には、「他者の問題を自分事化する」ということがあります。ここでの他者の問題は、困りごとだけでなく、幸せになるための願いを叶えたいといったものも含みます。

では、この自分事化とは何でしょうか。

自分事化とは、問題を社会的なものとしてではなく、自分の側に引き付けて考えること、自分との接点を考えることです。この自分事化を自分から始めて、地域の多くの人にしてもらうためにはどうすればよいのかを考えていくことが地域福祉の専門職に求められています。そのためにも、専門職には問題を抱えている人の思いを聞き、その根底にある価値観に触れることが求められます。話を聞きながら、自分事化していくための問題との接点を見つけることができるか。地域に暮らす人々の困りごとだけでなく、こうしたいという思いに触れていくことができるか。自分とは異なる価値観との出会いに地域福祉の楽しさもあります。

皆さんも一緒に地域福祉を学びながら、地域の仕組みを考えてみませんか。

介護福祉にかかわる研究は未来をつくる|前川有希子

前川 有希子(マエカワ ユキコ)講師
介護福祉(生活支援技術)

専門は介護福祉です。
大学卒業後、特別養護老人ホームの介護職員として12年勤務していました。行政の介護保険認定調査員として、貧困や介護困難事例を含めさまざまな事例と向き合いました。実務者としての経験談や事例を交えて、授業展開をしています。
最近は、介護予防や外国人介護職員に関心をもっています。いつまでも歩く能力を維持するための足つくり、足・趾へのお手入れや適切な靴の着用に関する取り組みに参加しています。また、植物とかかわることで心身ともに元気になれるような園芸活動、留学生支援にも関わっています。

介護福祉にかかわる研究は、高齢者になっても自分らしく生きるため、未来をつくることだと考えています。年齢を重ねていくことでも、キラキラと輝ける素敵なシルバーライフのあり方を考えていきます。

前川

オラウータン|柳田正明

柳田 正明(やなぎだ まさあき)教授
知的障害福祉、地域生活支援

障害者福祉、ソーシャルワークに関する科目、ソーシャルワーク実習・演習を担当しています。知的障害者福祉の場でのソーシャルワーク実践、国立機関の研究部署での管理職の経験する中で、障害のある人たちからいただいた多くのことを皆さんと共有できたらと思っています。「無理せず、楽しく、前向き」に障害者福祉の旅路をご一緒しませんか。
仕事後の銭湯、お酒によって人生を潤してきましたが、年を重ねて髪も減り、ほどほどにと思いつつも、教育と研究への情熱は失うことはできません。そのひとつの証拠にゼミ飲み会では大活躍しております。
ここで私が最も心に残っている、そして尊き言葉を掲げておきます。

「人生は愛すること そして愛されることの喜びそのものなのです。愛は「与えることで」一番良く表現されうるのです。そしていま学びにあるあなた方は「この与えること」が痛むまで「与えること」を学ぶのです。何故ならばこれこそが本当の愛の証だからです。」(マザー・テレサ、1988) 

なお、山梨県立大学のオレンジのオラウータンとは私のことです。

子どもが子どもであるために|山田勝美

山田 勝美(やまだ かつみ)教授
子ども家庭福祉、ソーシャルワーク

子どもは親を選んで産まれてきません。産まれるということ自体受動的なのです。こうした受動性を主体的な人生へと変えて行くためには、おそらく、自分自身を無条件に肯定してもらう体験が必要なのではないかと思われます。

日本では今、年間16万件、子どもの虐待が児童相談所に通告されているという現実が起きています。自ら選んだわけでもない親から虐待を受けるという現実を子どもはどう受けとめたらよいのでしょうか?

みなさんは児童養護施設という施設をご存知ですか?現在多くの子どもが親からの虐待を受け、施設に入所しています。親と離れ、子どもたちが自らが大切な存在であるという認識をもつことができるよう、日々の生活を通して安心感をもち、自分らしさを取り戻すための支援を行っているのが児童養護施設です。私は、その児童養護施設で働き、多くの子どもや保護者から学んだことを言葉にし、学生に伝えつつ、子どもたちの回復のために何が必要かを研究しています。

子どもは「未来の宝」です。子どもたちが「自分らしい人生」を送るために私たちに求められていることは何でしょうか?みなさんも一緒に考えてみませんか?

一緒に目指しませんか?かかわりのプロフェッショナル|山中達也

山中 達也(やまなか たつや)准教授 精神保健福祉士・社会福祉士
精神保健福祉

山中

みなさん、こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。
「ソーシャルワーカーに向いているのだろうか…」と悩み続けて30年を経た今、私は確信しています。

「たくさんの人やもの、サービス等とつながり、人の人生、その一部にかかわることができるソーシャルワーカーは、とてもやりがいのある対人援助専門職である」ということを。

あなたもたくさんの人とともに、少し止まり、考え、悩み、成長する「かかわりのプロフェッショナル」としてのソーシャルワーカーを目指してみませんか?人とのかかわりをとおして、悩み続けながらも、一歩踏み出すことができる魅力がそこには必ずあるのです。

みなさんと学びあえる4年間を、ともに紡いでいくことができればとても嬉しいです。みなさんと出会える日を楽しみにしています!



 

読んでくださりありがとうございます。
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山梨県立大学の公式noteです。学生と教職員の「人が見える、声が聞こえる」noteを目指します。よろしくお願いいたします。

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